浅草橋の集合住宅
浅草橋の集合住宅
既存建物の杭と地下室を解体しないというアイデア。
柱を曲げるという方法で、杭と地下室を残したまま12階建てを新築しました。
JR浅草橋駅からほど近く、江戸通りに面して建つ、12階建て店舗付き全40戸の賃貸集合住宅です。事前調査により既存建物には深さ5mほどの地下室と100本以上のコンクリート杭があることが分かりました。解体工事費と工期を圧縮するためには、これらを解体せずに新築することが課題となりました。そのために地下室の内側に建てた斜めの柱が、1階店舗のファサードデザインのアクセントになっています。この柱は鋼管のなかに超高流動コンクリートを充填したCFT構造を採用しています。
基準住戸は35m2前後の1LDKと1Rで、明るい窓辺にオーダーキッチンを配置しています。
また、ユニットバスではなく洋風バスタブとガラスパーティションを採用した洗面・浴室が特徴です。
最上階は、高さ35mからの眺望を楽しめるガラス張りのペントハウス住戸となっています。
部屋から続く屋上は全面ウッドデッキとなっており、夏は隅田川の花火を見る特等席です。。
所在地 :東京都台東区
竣工 :2004年
規模 :地上12階、地下なし
戸数 :計40戸
住戸形式:1R(32.3~40.3m2)、1LDK(40.3~43.6m2)
敷地面積:241.94m2
延床面積:1,931.88m2
構造 :CFT造(コンクリート充填鋼管構造)
共同設計:team2DK
施工 :大木建設株式会社
WORKS